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矯正治療は身体の仕組みを活用した治療

身体は見えないところでしっかりと
私たちの身体は様々な構造が重なり合って形成されています。一見、見えていない部分にも実はしっかりとした土台があって影響を受けています。
例えばお口の中を覗いてみると、歯と歯茎があるでしょう。歯は白い象牙質の硬い素材、一方、歯茎は柔らかくてピンク色をしています。この硬い歯は触り心地も柔らかい歯茎を土台としてお口の中に存在しているように見えますが、触ってみるとしっかりと歯茎に連結しているのがわかるでしょう。柔らかい歯茎とは思えないほどにしっかりと硬く固定されて、歯は簡単には動かせません。
というのも柔らかそうに見える歯茎ですが、その下には骨が存在するのです。歯槽骨という歯を支える骨がしっかりと歯の土台となっているため、歯は強い力を発揮してモノを噛むことや食いしばることが出来ています。
見えないところに魅力がある
見えないところでいえば、身体には不思議な能力があります。例えば何かにぶつかって怪我をしたとしましょう。皮膚が切れて出血もしている。でも、出血はいつか治まります。それは私たちの身体には自己修復力が備わっているからです。
自己修復は加齢や体質によって個人差はあるものの、一定の期間を経て元の状態に戻ろうとする機能。本来のあるべき形に戻る能力であり、これが矯正治療に影響することがあるのです。
矯正は私達が自分の生活のしづらさ、また見た目の影響等から行う治療ですが、生まれつきの素材を違う形に施術する治療。そのためこの自己修復力に影響されて、矯正戻りすることもあります。矯正治療ではこの元に戻ろうとする力をいかに生み出さず、自然にキレイな状態にするかというところを大切にしているのです。